[北海道]医療法人財団 夕張希望の杜 夕張医療センター
平成18年夏、北海道夕張市が600億円の地方債残高を抱えて財政再建団体の管理下に置かれた。市職員数の人員削減や給与カット、図書館など一部の公共施設を廃止、小中学校の統廃合などの再建計画が発表されたことは記憶に新しい。
なかでも話題にのぼったのが、市立病院の廃止である。40%という全国トップの超高齢化が進んだ夕張市で、高齢者が最も必要とする「医療」が受けられなくなる事態に直面。夕張市民からは地域医療の継続を求める声が高まっていた。そこで地域医療を継続するために民間の医療法人が市立病院の施設をそのまま使用する「公設民営」モデルの医療サービスが開始されることになった。
「公設民営」を実現するための医療法人設立に手をあげたのは、旧北海道瀬棚町の町立診療所で地域医療を立ち上げた経験を持つ、地域医療のエキスパート村上智彦医師である。立ち上げを目指す民間の医療法人は、その名も「医療法人財団 夕張希望の 夕張医療センター」。行政破綻して多額の地方債を抱えた夕張市に、たった一つだけ灯った希望の光、それは「地域医療再生による夕張の再生」という理念であった。